EDHデッキ紹介その12(Sachi, Daughter of Seshiro/せし郎の娘、さ千)
記事作成日:2011/09/26 執筆:加藤英宝
今回のデッキは自作のものではなく、
自分の友人、雄大の作成したデッキ。
2年前からこのデッキを作成し、
この2年間、何度もの改良を重ねて作りあげたもの。
《せし郎の娘、さ千/Sachi, Daughter of Seshiro》
という、
前回紹介した《上位の大蛇、ささ弥/Sasaya, Orochi Ascendant》のように、
それほど使われていないジェネラルの1つ。
しかし、
このデッキがなかなか侮れない。
1対1での勝負では、《数多のラフィーク》でさえ何度も負かされた程の強さ。
今回はそのデッキを本人の許可を得てここに公開する事に。
まず、せし郎の娘、さ千/Sachi, Daughter of Seshiroの能力を知らないという人が多いだろう。
《Sachi, Daughter of Seshiro/せし郎の娘、さ千》
コスト:2緑緑
伝説のクリーチャー 蛇(Snake) シャーマン(Shaman)
あなたがコントロールする他の蛇(Snake)クリーチャーは+0/+1の修整を受ける。
あなたがコントロールするシャーマン(Shaman)は
「(T):あなたのマナ・プールに(緑)(緑)を加える。」
を持つ。
1/3
アンコモン
紙河…いや神河物語の蛇レジェンド。
蛇とシャーマンに恩恵を与える能力を持っている。
せし郎ファミリーの一人。
《せし郎の息子、そう介/Sosuke, Son of Seshiro》の妹か姉。
そういえばどっちなのかわからない。
MTG Wiki見てもどっちが上なのか書いてなかった。
そして、最後までせし郎の妻(そう介とさ千の母)は出なかった。
離婚したのだろうか。
それともいつか出すのだろうか、
せし郎の妻、せし子/Seshiko,Wife of Seshiroを。
いくらなんでもせし子って名前じゃない気もするが。
余談はさておき、デッキリストを。
ジェネラル:《せし郎の娘、さ千/Sachi, Daughter of Seshiro》
クリーチャー34枚
《クローサの拳カマール/Kamahl, Fist of Krosa》
《大蛇の守護神/Patron of the Orochi》
《飢餓の声、ヴォリンクレックス/Vorinclex, Voice of Hunger》
《原始のタイタン/Primeval Titan》
《威厳の魔力/Regal Force》
《テラストドン/Terastodon》
《激情の共感者/Fierce Empath》
《ラノワールの使者ロフェロス/Rofellos, Llanowar Emissary》
《森滅ぼしの最長老/Woodfall Primus》
《ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya》
《ケンタウルスの前兆読み/Centaur Omenreader》
《トロールの苦行者/Troll Ascetic》
《永遠の証人/Eternal Witness》
《ヴィリジアンのシャーマン/Viridian Shaman》
《大蛇の葉詠み/Orochi Leafcaller》
《本質の管理人/Essence Warde》
《ヴィリジアンの堕落者/Viridian Corrupter》
《ファーディヤーの予見者/Fa’adiyah Seer》
《桜族の斥候/Sakura-Tribe Scout》
《エルフの賛美者/Elvish Eulogist》
《血統のシャーマン/Bloodline Shaman》
《養育者の信徒/Nurturer Initiate》
《獣相のシャーマン/Fauna Shaman》
《胞子の殉教者/Martyr of Spores》
《大蛇の支援者/Orochi Sustainer》
《タジュールの保護者/Tajuru Preserver》
《光り葉の予見者/Gilt-Leaf Seer》
《低木林の旗騎士/Bosk Banneret》
《エルフの幻想家/Elvish Visionary》
《桜族の長老/Sakura-Tribe Elder》
《マスティコア/Masticore》
《映し身人形/Duplicant》
《無限に廻るもの、ウラモグ/Ulamog, the Infinite Gyre》
《真実の解体者、コジレック/Kozilek, Butcher of Truth》
インスタント5枚
《俗世の教示者/Worldly Tutor》
《召喚の調べ/Chord of Calling》
《真っ二つ/Slice in Twain》
《クローサの掌握/Krosan Grip》
《内にいる獣/Beast Within》
ソーサリー9枚
《新たな芽吹き/Regrowth》
《自然の秩序/Natural Order》
《生き返り/Revive》
《起源の波/Genesis Wave》
《原初の命令/Primal Command》
《歯と爪/Tooth and Nail》
《集団潜在意識/Collective Unconscious》
《緑の太陽の頂点/Green Sun’s Zenith》
《忍び寄る腐食/Creeping Corrosion》
エンチャント4枚
《Gaea’s Touch》
《適者生存/Survival of the Fittest》
《よりよい品物/Greater Good》
《調和の中心/Concordant Crossroads》
アーティファクト7枚
《太陽の指輪/Sol Ring》
《魔力の櫃/Mana Vault》
《Mana Crypt》
《系図の石版/Slate of Ancestry》
《冬の宝珠/Winter Orb》
《稲妻のすね当て/Lightning Greaves》
《千年霊薬/Thousand-Year Elixir》
プレインズウォーカー3枚
《原初の狩人、ガラク/Garruk, Primal Hunter》
《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》
《解放された者、カーン/Karn Liberated》
土地37枚
《露天鉱床/Strip Mine》
《山賊の頭の間/Hall of the Bandit Lord》
《さびれた寺院/Deserted Temple》
《ガイアの揺籃の地/Gaea’s Cradle》
33《森/Forest》
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このデッキは蛇デッキではなく、シャーマンデッキ。
上記デッキ内のコストの低いクリーチャーの大半がシャーマンになっている。
ルール改正でシャーマンになっているものもあるので、
「ああ、これもシャーマンだったのか」
と思う人も多いだろう。
Wisdom Guildのカード検索でシャーマンを片っ端から探して、
このデッキを作ったと言っていた。
デッキの動きとしては、
おおむねよくあるEDHの緑単デッキと同じく緑単コントロール。
エルフと同じようにクリーチャーからマナが出るため、
《冬の宝珠/Winter Orb》が採用されている。
ランドからマナを出す事の多い、
《マナの座、オムナス/Omnath, Locus of Mana》
《迷える探求者、梓/Azusa, Lost but Seeking》
の2種とはこのあたりは違うだろう。
EDHでは《ラノワールの使者ロフェロス/Rofellos, Llanowar Emissary》が、
ジェネラルで使えた頃から緑単色のコントロールデッキは強い部類のデッキの1つだった。
上記のオムナス、梓以外にも多種多様の緑単EDHデッキは、
多くのプレイヤーのデッキを見てきた。
クリーチャーで素直に殴るタイプよりも、
どちらかと言えばコントロールして最後にエルドラージ系か、
緑カマールの踏み荒らし能力、ガラクの奥義で決めるものが多い。
このデッキもそのあたりは例も漏れずの構成だが、
それでもシャーマン中心のデッキは滅多に見られないものであり、
しかもかなりの強さに仕上がっている事は素直に称賛したい。
他者とプレイしているところを観戦した事もあったが、
あっさりと3コロ(3人全員倒す事)している事もしばしば。
また、友人に
「今まで見たEDHデッキでこれはすごい!と思ったデッキは?」
と聞いたところ、
「Serraさんのムーミンとロフェロス、それと雄大さんのさ千」
と回答されるほど、
EDHをよくプレイする友人からも一目置かれるデッキだった。
雄大曰く、
「あまり人が使わないジェネラルを選んで、できる限り強くしたかった」
とのこと。
人が使わないジェネラルの多くは上位互換が存在していたり、
無能力で出しても殴る以外能の無い奴だったり、
明らかに使っても勝ちに繋がらなそうな奴だったりが多い。
自分もこのさ千は勝ちに繋がらなそうな奴だと思っていた。
しかし、戦ってみると侮れない生物だと感じた。
4人戦よりも1対1でこのデッキと戦う事が多かったが、
普段よりも勝率が落ちるほどいい戦いが出来た。
自分がもし手を加えるとしたら、
《森》を1枚抜いて《金属モックス/Chrome Mox》にするだろう。
より速度重視にする場合にこの変更を考える。
これを読んでいる人も、
あまり人が使わなそうなジェネラルに目を向けて、
新しいジェネラルでデッキを組んでみてはいかがだろう。
ではまた。