初めて使ったデッキと思い入れのあるデッキ
記事作成日:2018/09/14 執筆:加藤英宝
ツイッター質問箱でこのような質問をいただいた。
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初めて使ったデッキや、初めての大会で使ったデッキなど
思い入れのあるデッキはたくさんあると思いますが、
特に思い入れの強いものを教えて欲しいです。
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面白そうなので記憶を頼りに回答可能な限り書いてみよう。
・初めて使ったデッキ
・初めての大会で使ったデッキ
・思い入れの強いデッキ
の3つ。
初めて使ったデッキ、もう相当前のお話だけれども、
デッキの内容は覚えている。
MTGに出会って一番最初に作ったデッキは白青。
《セラの天使/Serra Angel》を最初の第四版スターターで引いたので、
あとは2個のスターターと3つのブースターを買い足して
デッキを構築。
当時最初の頃に引いたレアは記憶していて、
使ったカードもかなり覚えているので、
デッキもほぼこんなリストで合っているはず。
-クリーチャー23枚-
1《セラの天使/Serra Angel》
2《ベナリアの勇士/Benalish Hero》
2《真珠色の一角獣/Pearled Unicorn》
2《放蕩魔術師/Prodigal Sorcerer》
2《西風の隼/Zephyr Falcon》
1《水の精霊/Water Elemental》
1《剣の壁/Wall of Swords》
2《サマイトの癒し手/Samite Healer》
1《幻影獣/Phantom Monster》
1《原初の土/Primal Clay》
2《ツンドラ狼/Tundra Wolves》
1《白騎士/White Knight》
2《ヨーティアの兵/Yotian Soldier》
2《メサ・ペガサス/Mesa Pegasus》
1《オニュレット/Onulet》
-インスタント10枚-
2《魔力消沈/Power Sink》
1《対抗呪文/Counterspell》
1《呪文破/Spell Blast》
1《ダメージ反転/Reverse Damage》
2《送還/Unsummon》
1《純白の秘薬/Alabaster Potion》
2《治癒の軟膏/Healing Salve》
-ソーサリー1枚-
1《天秤/Balance》
-エンチャント3枚-
1《十字軍/Crusade》
1《聖なる力/Holy Strength》
1《神性変異/Divine Transformation》
-土地23枚-
12《平地/Plains》
11《島/Island》
なんだろう、この紙束。
なんで《解呪/Disenchant》入ってないの?
と思う人もいるだろう。
持っていないからではない。
使い方がわかっていないからだ。
《剣を鍬に/Swords to Plowshares》も持っていたが、
デッキに入れていなかった。
なんで?なんて質問は愚問だ。
初心者は
「相手にライフをあげるカードとかゴミだろ。」
と思うので、そんなものは採用していない。
当然の理である。
《天秤》は教えてくれた友人から
「強いから入れとけ。」
と言われてそのまま入れていた。
なお、この時代(第四版)の《対抗呪文》はアンコモンなので、
《セラの天使》同様、初心者に4枚揃えるのはとても難しかった。
ネット通販なんていう便利なものなど無かった世界だ。
無いカードはトレードするか買って出すかしか無い。
この後、パックから出た《ハルマゲドン/Armageddon》を採用したり、
ミラージュやビジョンズのカードを買い足して白青デッキがゆっくり変わっていった。
同時進行くらいで黒赤のデッキも組んでいた。
ここから数ヶ月後、
初めて大会に出る事になった。
当時Type1.5と呼ばれた、現在レガシーと呼ばれるレギュレーションである。
スタンダードに出るより先にレガシーに出たということだ。
これまたデッキはだいたい覚えている。
-クリーチャー22枚-
4《クークズの番人/Keeper of Kookus》
4《フラーグのゴブリン/Goblins of the Flarg》
4《ゴブリン気球部隊/Goblin Balloon Brigade》
4《ゴブリン穴掘り部隊/Goblin Digging Team》
4《ゴブリンの王/Goblin King》
2《ボール・ライトニング/Ball Lightning》
-インスタント12枚-
4《稲妻/Lightning Bolt》
4《火葬/Incinerate》
4《火炎破/Fireblast》
-ソーサリー6枚-
4《ゴブリンの手投げ弾/Goblin Grenade》
1《火の玉/Fireball》
1《地震/Earthquake》
-土地20枚-
20《山/Mountain》
「アンタ、頭悪いだろ?」
と言われそうなシンプルな構築。
でも勝ち越し。
この頃は《ゴブリンの王》がクリーチャータイプ・ロードだったので、
《ゴブリンの手投げ弾》で生け贄に出来なかった。
適当に殴って《ゴブリンの手投げ弾》+《火炎破》さえあればだいたい勝てた。
最後に思い入れのあるデッキ。
今も大好きなデッキだけれども、
これもMTG黎明期に組んだデッキ。
作った当時に「何考えてんの?」と言われたのを覚えている。
レギュレーションはType1.5。
時代はメルカディアン・マスクスくらい。
-クリーチャー25枚-
4《トリスケリオン/Triskelion》
4《Su-Chi》
4《巨大戦車/Juggernaut》
4《陰極器/Cathodion》
4《スランの発電機/Thran Dynamo》
2《銀のゴーレム、カーン/Karn, Silver Golem》
3《マスティコア/Masticore》
-アーティファクト15枚-
2《呪われた巻物/Cursed Scroll》
2《通電式キー/Voltaic Key》
3《メルカディアの地図帳/Mercadian Atlas》
4《キマイラ像/Chimeric Idol》
4《厳かなモノリス/Grim Monolith》
-土地20枚-
4《リシャーダの港/Rishadan Port》
2《黄塵地帯/Dust Bowl》
2《シャドーの迷路/Maze of Shadows》
4《不毛の大地/Wasteland》
4《Mishra’s Workshop》
4《ミシュラの工廠/Mishra’s Factory》
今のヴィンテージのMUDと呼ばれるデッキの大元みたいなもの。
Type1.5なんて呼ばれている時代にこんなもの組んでた人は日本人では少ないか、
もしくは店主一人だけ。
少なくとも周囲に《Mishra’s Workshop》を大喜びで買っている人は自分だけで、
周囲の人は、
「使われるまで《Mishra’s Workshop》なんて知らなかった。」
「茶単なんて弱いと思ってた。」
「《Mishra’s Workshop》なんて弱いと思ってた。」
と言っていた。
三つ子の魂百までとはよく言ったもので、
この頃からずっとアーティファクト大好きだった。
ここから色々な形に変化していくアーティファクト単のデッキだが、
最初はこんなふうに殴るしか能の無いデッキだった。
《Mishra’s Workshop》がなんで4枚使えるの?
と思う人もいるだろう。
この時代は、
Type1(今のヴィンテージ)
Type1.5(今のレガシー)
のルールは明確だった。
Type1.5は
・Type1で1枚制限されている全てのカードは禁止。
・アンティに関するカードは禁止。
だけだった。
なのでType1.5で《Mishra’s Workshop》は4枚OKだった。
以上、
・初めて使ったデッキ
・初めての大会で使ったデッキ
・思い入れの強いデッキ
の3つ。
あまりにデッキが古すぎて懐かしい気分に。
お題をくれた質問者の方ありがとうございました。
とても懐かしく、楽しい気持ちで書けました。
ではまた。