EDHで面白いジェネラルとカード
記事作成日:2018/06/09 執筆:加藤英宝
ツイッター質問箱でこのような質問をいただいた。
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大型店舗イチEDH推しのセラさんに質問です。
勝ち負け関係なく、
他3人の反応を楽しむorゲームをより面白くするために
オススメのジェネラルやそのデッキなどはなにかあるでしょうか?
良ければ記事のネタとしてご利用いただければ・・・。
蛇足になりますがどうかお体のほうご無理をなさらぬよう・・・。
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他者の反応を楽しむorゲームが面白いジェネラルまたはカード。
まずはジェネラルから。
イチオシなうえに、
初心者がこのジェネラルから始めるもアリと言える、
ナンバーワンジェネラルはこれ。
《自由なる者ルーリク・サー/Ruric Thar, the Unbowed》
コスト:4赤緑
伝説のクリーチャー オーガ(Ogre) 戦士(Warrior)
警戒、到達
各戦闘で、自由なる者ルーリク・サーは可能なら攻撃する。
プレイヤー1人がクリーチャーでない呪文を1つ唱えるたび、
自由なる者ルーリク・サーはそのプレイヤーに6点のダメージを与える。
6/6
レア
能力が非常に特化していて強い。
置かれたら、
ライフ40点スタートのEDHであろうとも、
数回呪文を唱えたらもう死が見える。
「えっと・・・あと○回唱えたら俺死ぬ?」
と思いながらの戦いになるうえに、
このカードを呪文で除去しようとすると6ダメージなので、
結構シャレにならない。
加えて、
1ターンに呪文を何度もプレイするタイプのコンボデッキは、
このカードを除去してからでないと決められない事が多い。
瞬殺コンボの者どもをインファイトへ持っていくパワフルなジェネラル。
警戒、到達もEDHという多人数戦では非常に役に立ち、
赤緑の伝説生物ではトップクラスに好きな生物。
《巡礼者アシュリング/Ashling the Pilgrim》
コスト:1赤
伝説のクリーチャー エレメンタル(Elemental) シャーマン(Shaman)
(1)(赤):巡礼者アシュリングの上に+1/+1カウンターを1個置く。
これがこのターンに解決されたこの能力の3回目である場合、
巡礼者アシュリングからすべての+1/+1カウンターを取り除く。
それはその個数に等しい点数のダメージを、
各クリーチャーと各プレイヤーにそれぞれ与える。
1/1
レア
昔から《山/Mountain》99枚でもデッキが組めると言われるジェネラル。
実際には他の呪文カードを結構搭載しつつも、
土地多めの構成がかなり楽しいうえに安い。
能力が全生物と全プレイヤーにダメージを与えられるので、
イイ感じにライフの削り合いで勝負を決めにいけるジェネラル。
3~4回死んでも簡単に再プレイ出来る軽さも魅力。
デッキ内も《地震/Earthquake》などの全プレイヤーにダメージの呪文と、
アーティファクト破壊呪文を多めに採用してゴリ押ししよう。
《反動/Repercussion》を入れておくとさらに面白い。
もうとにかく、全員のライフを自分含めて減らしにいこう。
「赤は自分が痛くとも、
最後に立ってりゃ俺の勝ち!」
を体現する熱きジェネラル。
《殺戮の神、モーギス/Mogis, God of Slaughter》
コスト:2黒赤
伝説のクリーチャー・エンチャント 神(God)
破壊不能
あなたの黒と赤への信心が7未満であるかぎり、
殺戮の神、モーギスはクリーチャーではない。
各対戦相手のアップキープの開始時に、
そのプレイヤーがクリーチャー1体を生け贄に捧げないかぎり、
殺戮の神、モーギスはそのプレイヤーに2点のダメージを与える。
7/5
神話レア
以前にイマイチとこらむで書いた事があったが、
思った以上にこの生物は面白かった。
想像以上に仕事もするし、
何よりも壊れないのは魅力的。
放っておくだけでライフを削れるのは案外強い。
「他3人の反応を楽しむorゲームをより面白くする」
というご要望からすると、
ジリジリとライフのチキンレースが始まるので、
条件を満たしたジェネラルの1つだと言えるはず。
オススメカード。
《騒乱の大祭/Havoc Festival》
コスト:4黒赤
エンチャント
プレイヤーはライフを得られない。
各プレイヤーのアップキープの開始時に、
そのプレイヤーは自分のライフの端数を切り上げた半分を失う。
レア
置いて壊されるor自身が死ぬのどちらか以外、
数ターンで勝負が決まる楽しいエンチャント。
相手のライフが100であろうと半分ずつ持っていくので、
どんなライフからだろうが死が見えてくる。
端数切り上げなので、
残りライフ1の人は当然0になる。
40からでも
20→10→5→2→1→0
なので、5ターン程度しか生きていられない。
置く時は「レッツパーリィ」と言いながら置くのがマナー。
《双子神の指図/Dictate of the Twin Gods》
コスト:3赤赤
エンチャント
瞬速
いずれかの発生源がパーマネントかプレイヤーにダメージを与えるなら、
代わりにそれはそのパーマネントかプレイヤーにその点数の2倍のダメージを与える。
レア
《ラースの灼熱洞/Furnace of Rath》
コスト:1赤赤赤
エンチャント
発生源がクリーチャーかプレイヤーにダメージを与える場合、
代わりにそれはそのクリーチャーかプレイヤーにその2倍のダメージを与える。
レア
どちらもダメージ倍エンチャント。
置いて数ターンで一人か二人あっさり沈む事も多い。
もちろん自分が沈む事もある。
《古えの墳墓/Ancient Tomb》のダメージも倍になるので、
2ダメージが4ダメージに変わる。
両方置いてあると、2倍のあとに2倍になるので、
《古えの墳墓》タップで8ダメージという愉快な事になる。
置く時は「レッツパーリィ」と言いながら置くのがマナー。
《Eureka》
コスト:2緑緑
ソーサリー
あなたから始めて、
各プレイヤーは自分の手札にあるパーマネント・カード1枚を戦場に出してもよい。
この手順を誰も戦場にカードを出さなくなるまで続ける。
レア
全員がパーマネントならなんでも置けちゃう危ないスイッチ。
呪文ばかりのデッキは大後悔時代で、
パーマネントばかりのデッキが大喜びする。
自身の最大の経験では、
これを撃ってプレインズウォーカーを6枚並べた事がある。
撃つ時は「レッツパーリィ」と言いながら撃つのがマナー。
エンチャント系は、
《兵員の混乱/Confusion in the Ranks》
《嵐の目/Eye of the Storm》
など、場を完全に混乱させるカードがいくつもあるが、
個人的にはこういうカードよりも、
ストレートにライフを減らしに行けるカードの面白さを推したい。
この理由はシンプルで、
場の混乱を招いて長引く戦いになるよりも、
「うわ、こんなダメージ入った!」
「うそでしょ、このライフから死ぬの?俺。」
となりながら、
ささっと勝敗が決して次のゲーム!
そして次のゲームも危険なライフレース!
というほうが自分も周囲も盛り上がるからである。
そしてこういったカード達は、
ただ単純に面白いだけでなく、
純粋に強く使う事も出来るので、
色が合っている時にデッキに投入する事を考慮してみるのも悪くない。
ではまた。