穴居人
記事作成日:2018/06/05 執筆:加藤英宝
今回のお題は《Cave People/穴居人》。
《Cave People/穴居人》
コスト:1赤赤
クリーチャー 人間(Human)
穴居人が攻撃するたび、それはターン終了時まで+1/-2の修整を受ける。
(1)(赤)(赤),(T):クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで山渡りを得る。
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アンコモン
え?何このカード?
と言う人がほとんどだろうと思われるカード。
知っていても知らなくても、
人生におおよそ影響しないカードだと言って過言ではない。
収録されているセットも、
ザ・ダーク
ルネッサンス
第四版
第五版
だけ。
MTG歴一桁の人だったら、
ほぼ間違いなく
「知らん。」
の一言で終わる。
通常の構築大会で出された事もないし、出した事も無い。
見たことがあるのはリミテッドだけ。
そんなどうでも良さそうなカードが突然こらむタイトル。
書いている店主自身でもこのカードで書くとは思わなかった。
2018年の6月上旬のこと。
店主とスタッフSがアップロードされていない第四版の在庫をチェックしていた時。
この《穴居人》の数センチの束を見つけた。
店主「見てくれ、S、この数センチにも及ぶアナ居人の量。」
S「え?ちょっと何言ってるんですか?ケツ居人ですよね?」
店主「待て、ケツ居人?Sこそ何を言ってるんだ?」
S「私がMTGを始めてから今日までずっと、
このカードはケツ居人と読むと思っていましたが・・・」
店主「ケツでもアナでも似たようなもんだし、
どっちにも読む事は出来るけど、
これはアナ居人だろ?」
S「いや、ケツ居人ですよ!」
店主「アナ居人だ!」
S「ケツ居人だ!」
お互いに自分の意見を譲らない我等。
正答が出ないまま仕事を続けた。
「アナだのケツだのと、
お前ら本当に真面目に仕事してんのか?」
と突っ込まれると非常に痛い。
アナだけに。
そして、そのまま仕事を続けていたら、
あるカードを見つけた。
それは
である。
店主「Sよ、このカードはなんと読むんだ?
まさか・・・。」
S「いや、さすがにそれはアナですよ(笑)」
店主「そうだよな?ってことはさっきのもアナ居人で合ってるよな?」
S「いやいや、ケツですよ。」
店主「でもこれ、ケツ掘りって読まないだろ。
っていうかそう読んだら色々とマズいだろ!(笑)」
S「確かにそうですが(笑)」
店主「意味は変わらないかもしれないがな。
アナでもケツでも。」
仕事中である。
「アナだのケツだのと、
お前ら本当に真面目に仕事してんのか?」
と突っ込まれると非常に痛い。
ケツだけに。
それでも我々は仕事を続けた。
そして、あるカードを見つけた。
それは
である。
店主「Sよ、このカードに《穴掘り》をエンチャントすると・・・。」
S「それはマズい、マズいですよ(笑)」
店主「ではSよ、このカードはなんと読むのか?
まさかケツ掘りとは読まないだろう?」
S「いや、さすがにそれはアナですよ(笑)」
店主「それならばやはりアナ居人ではないのか。」
S「譲れませんね、ケツ居人でしょう。」
店主「するとケツ掘り・・・。」
S「だからそれはマズいですよ(笑)」
店主「でもそう読めるのも事実だろ(笑)」
こんな会話をしながらその日の仕事を終えた。
その日の夜。
スタッフSに夜中2時にLINEを送る店主。
店主「《穴掘り》を《火の兄弟》にエンチャントすると、
アナ兄弟なのか、ケツを掘るガチホモなのか、
《穴掘り》の読みにかかっている気がするんだが。」
S「ダブルミーニングなのではないでしょうか。」
店主「真夜中の2時に何言ってんだこのアホ社長は、というツッコミは禁止だ。」
S「ちょっと思いました。」
店主「《山崎兄弟/Brothers Yamazaki》でも同じ事が言えるな。」
S「でも、《火の兄弟》のほうが文字数的には合っていますね。
あるいは《アナ崎兄弟》?」
店主「真夜中の2時に何言ってんだ。」
S「えぇ・・・まさかそう返されるなんて・・・」
一応書いておきますが、
店主もスタッフSも人生の半分以上のMTG歴を持ち、
真にMTGを愛している人間ですよ。
そして、しょっちゅうこんな会話をしているわけではないですよ。
そこは誤解しないように。
なお、調べてみたら《穴居人》は、
「ケッキョジン」
と読むのが正しいらしい。
二人とも間違っていたという。
ちなみにこの《穴居人》というカードは、
MTG-Wikiでも
「穴を掘って」
「いやらしいクリーチャーである」
と書かれている。
全くロクでもないクリーチャーである。
で、このMTG-Wikiの「穴を掘って」という記述は、
ケツを掘ってなのか、アナを掘ってなのか。
これまたスタッフSと議論を交わす事になるのである。
ではまた。