EDHデッキ紹介その11(Kaalia of the Vast/巨大なるカーリア)
記事作成日:2011/08/12 執筆:加藤英宝
今回のEDHデッキ紹介、ジェネラルは下記。
《Kaalia of the Vast/巨大なるカーリア》
コスト:1白黒赤
伝説のクリーチャー 人間(Human) クレリック(Cleric)
飛行
巨大なるカーリアがいずれかの対戦相手に攻撃するたび、
あなたはあなたの手札にある天使(Angel)1枚かデーモン(Demon)1枚かドラゴン(Dragon)1枚を、
タップ状態で、その対戦相手を攻撃している状態で戦場に出してもよい。
2/2
レア
統率者デッキセットにいる、コスト踏み倒し装置。
本体は4マナで2/2飛行と頼りない生物。
しかし、
基本的なコストが高く、性能の良い生物がそろっている、
天使、デーモン、ドラゴンの3種を、
攻撃時にコスト踏み倒して、
なおかつ攻撃状態で出せるぶっとんだ能力の持ち主。
天使:白
デーモン:黒
ドラゴン:赤
という各色の象徴的かつ人気あるクリーチャータイプをタダで出せるため、
カーリアさんはとても人気のあるジェネラル。
デッキは以下。
ジェネラル:《巨大なるカーリア/Kaalia of the Vast》
クリーチャー21枚
《永遠のドラゴン/Eternal Dragon》
《世界喰らいのドラゴン/Worldgorger Dragon》
《霊体の先達/Karmic Guide》
《天使の調停者/Angelic Arbiter》
《ドラゴン魔道士/Dragon Mage》
《炎破のドラゴン/Flameblast Dragon》
《シヴのヘルカイト/Shivan Hellkite》
《ボガーダンのヘルカイト/Bogardan Hellkite》
《雷のドラゴン/Thunder Dragon》
《蔵製錬のドラゴン/Hoard-Smelter Dragon》
《溜め込むドラゴン/Hoarding Dragon》
《帰ってきた刃の翼/Bladewing the Risen》
《ルーン傷の悪魔/Rune-Scarred Demon》
《鋼のヘルカイト/Steel Hellkite》
《絶望の天使/Angel of Despair》
《魂を数える者、タリエル/Tariel,Reckoner of Souls》
《業火のタイタン/Inferno Titan》
《ゴブリンの溶接工/Goblin Welder》
《陰謀団の先手ブレイズ/Braids, Cabal Minion》
《墓場生まれの詩神/Graveborn Muse》
《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum》
インスタント2枚
《死体のダンス/Corpse Dance》
《吸血の教示者/Vampiric Tutor》
ソーサリー13枚
《ハルマゲドン/Armageddon》
《戦の惨害/Ravage of War》
《神の怒り/Wrath of God》
《滅び/Damnation》
《夜の囁き/Night’s Whisper》
《魔性の教示者/Diabolic Tutor》
《生き埋め/Buried Alive》
《壊滅/Devastation》
《ジョークルホープス/Jokulhaups》
《抹消/Obliterate》
《滅殺の命令/Decree of Anihilation》
《悪魔の教示者/Demonic Tutor》
《Wheel of Fortune》
エンチャント5枚
《Dance of the Dead》
《動く死体/Animate Dead》
《ネクロマンシー/Necromancy》
《ファイレクシアの闘技場/Phyrexian Arena》
《締め付け/Stranglehold》
アーティファクト19枚
《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond》
《オパールのモックス/Mox Opal》
《金属モックス/Chome Mox》
《太陽の指輪/Sol Ring》
《魔力の櫃/Mana Vault》
《耽溺のタリスマン/Talisman of Indulgence》
《虹色のレンズ/Prismatic Lens》
《ダークスティールの鋳塊/Darksteel Ingot》
《連合の秘宝/Coalition Relic》
《ラクドスの印鑑/Rakdos Signet》
《オルゾフの印鑑/Orzhov Signet》
《ボロスの印鑑/Boros Signet》
《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》
《稲妻のすね当て/Lightning Greaves》
《速足のブーツ/Swiftfoot Boots》
《スランの発電機/Thran Dynamo》
《世界のるつぼ/Crucible of World》
《精神の眼/Mind’s Eye》
《Mana Crypt》
プレインズウォーカー3枚
《リリアナ・ヴェス/Liliana Ves》
《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》
《燃え立つチャンドラ/Chandra Ablaze》
土地36枚
《Badlands》
《Scrubland》
《Plateau》
《聖なる鋳造所/Sacred Foundry》
《血の墓所/Blood Crypt》
《神無き神殿/Godless Shrine》
《統率の塔/Command Tower》
《竜髑髏の山頂/Dragonskull Summit》
《コイロスの洞窟/Caves of Koilos》
《戦場の鍛冶場/Battlefield Forge》
《硫黄泉/Sulfurous Springs》
《シャドーブラッドの尾根/Shadowblood Ridge》
《ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel》
《乾燥大地/Arid Mesa》
《湿地の干潟/Marsh Flats》
《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》
《偶像の石塚/Graven Cairns
《悪臭の荒野/Fetid Heath》
《岩だらけの大草原/Rugged Prairie》
《オルゾフの大聖堂/Orzhov Basilica》
《ラクドスの肉儀場/Rakdos Carnarium》
《ボロスの駐屯地/Boros Garrison》
《ボジューカの沼/Bojuka Bog》
《ヴォルラスの要塞/Volrath’s Stronghold》
《トロウケアの敷石/Flagstones of Trokair》
4《山/Mountain》
4《沼/Swamp》
3《平地/Plains》
————————————
カーリアの能力に頼るところが大きいデッキはあるが、
それほど戦力の無いデッキでもない。
白、黒、赤にはリセットボタンが多いので、
一度リセット→カーリアという動きも選択としては悪くない。
《ゴブリンの溶接工/Goblin Welder》が入っている理由は、
墓地からアーティファクトを回収する唯一の手段になるため。
あまりにリセットをしてしまうと自分も土地不足に悩んでしまう。
《世界のるつぼ/Crucible of World》ごと場を全て破壊しまった時の保険。
また、一応無限コンボを1つだけ仕込んである。
《世界喰らいのドラゴン/Worldgorger Dragon》
《シヴのヘルカイト/Shivan Hellkite》
の2枚が墓地にあり、
《Dance of the Dead》
《動く死体/Animate Dead》
《ネクロマンシー/Necromancy》
のどれかをプレイで全員を瞬殺出来る。
手順は簡単。
3種の墓地からクリーチャーを釣るエンチャントで、
まず《世界喰らいのドラゴン/Worldgorger Dragon》を釣る。
《世界喰らいのドラゴン/Worldgorger Dragon》の能力で、
場にある他のパーマネントが追放。
釣ったエンチャントも追放されるので《世界喰らいのドラゴン/Worldgorger Dragon》が死ぬ。
すると追放されたパーマネントが全て戻ってくる。
再度、《世界喰らいのドラゴン/Worldgorger Dragon》を釣る。
この時に土地やアーティファクトからマナを出す。
以下繰り返しで無限マナ状態になり、
適度に3億マナくらいにしたところで、
最後に《世界喰らいのドラゴン/Worldgorger Dragon》を釣らずに、
《シヴのヘルカイト/Shivan Hellkite》を釣る。
3億マナあるので《シヴのヘルカイト/Shivan Hellkite》の能力で全員に火を吹けば終了。
ドラゴンと釣りアイテムだけで決まるお手軽簡単コンボ。
ヴィンテージの世界で一世風靡をしたドラゴンコンボである。
今はヴィンテージの世界では対策されてしまっている事や、
他のコンボが強い事もあって滅多に見られないデッキとなってしまったが、
EDHでは最近になって《世界喰らいのドラゴン/Worldgorger Dragon》が禁止解除されたため、
突然にして決められるコンボとして成立するようになった。
EDHの場合、このコンボに瞬時に対応出来ない事は多々あるので、
案外と決めやすいコンボでもある。
例えば、手札にエンチャントのどれか1枚が来て、
《生き埋め/Buried Alive》があれば成立する。
《悪魔の教示者/Demonic Tutor》のような任意のカードを持ってくるカード効果もいくつかあるため、
チャンスを見逃さなければあっさりと決まる。
面白いところでは、
カーリア攻撃→能力で《ルーン傷の悪魔/Rune-Scarred Demon》を出す。
《ルーン傷の悪魔/Rune-Scarred Demon》の能力でコンボパーツを揃える。
戦闘終了後にコンボ成立。
という事も出来る。
なお、墓地に《シヴのヘルカイト / Shivan Hellkite》がいなくても、
場に《ボガーダンのヘルカイト/Bogardan Hellkite》か
《業火のタイタン/Inferno Titan》がいれば、
《世界喰らいのドラゴン/Worldgorger Dragon》を釣り続けるだけで無限ダメージが入る。
また、無限コンボをもう1つ仕込むなら、
《目覚ましヒバリ/Reveillark》
《ゴブリンの砲撃/Goblin Bombardment》
の2枚を追加すると、
《霊体の先達 / Karmic Guide》と組み合わせて
無限ダメージが狙える。
カーリアの他、
《締め付け/Stranglehold》
《魂を数える者、タリエル/Tariel,Reckoner of Souls》
《統率の塔/Command Tower》
などのカードは、
統率者デッキセットと呼ばれるセットの中にのみ入っているカード。
《統率の塔/Command Tower》の能力は、
「(T):あなたのマナ・プールに、
あなたの統率者(ジェネラル)の固有色のいずれか1色の色のマナ1点を加える。」
という、簡単に言えば、EDHにおいての最高の土地である。
ジェネラルの色=出せるマナの色なので、
3色デッキなら必ず3色のどれでも出せるし、
5色デッキでも必ず5色のどれでも出せるということ。
EDHでは単色デッキ以外は必ず入れたい1枚という、
素晴らしい土地である。
また、《締め付け/Stranglehold》は非常に良いカードで、
コスト:3赤
エンチャント
あなたの対戦相手はライブラリーを探せない。
いずれかの対戦相手が追加のターンを開始する場合、
代わりにそのプレイヤーはそのターンを飛ばす。
という効果を持つ。
相手の追加ターンは絶対的に潰し、
ライブラリーサーチもさせないため、
相手のコンボ成立の確率を減らしてくれる。
しかも相手だけというところも強みだ。
このセットには3色対抗色、2色対抗色の、
このセットにしか収録されていない伝説のクリーチャーが何枚も入っている。
中には非常に強いカードもあり、
個人的には仕事を抜きにして「買い」と言えるセットだ。
このデッキセットは5個のデッキ全てに《太陽の指輪 / Sol Ring》が入っている。
つまりデッキセットを買うだけで5枚手に入る。
上記で紹介した、《統率の塔/Command Tower》も5枚手に入る。
それに加えてこの新ジェネラル候補となるカードが多く入手出来、
それ以外もEDHやレガシー、ヴィンテージで活躍するカードが多数収録されている。
スタンダード以外を好んでプレイ出来るプレイヤーならば、
十分に買いのカードたちだ。
興味があれば是非買って、中のカードを堪能してもらいたい。
ではまた。